フィリピン在住4年の僕がフィリピン移住をおすすめする10の理由

私はこれまで、オーストラリア、カナダ、インドに住んだ経験があり、現在はフィリピンのマニラに住んで4年になります。住んだそれぞれの国が好きになりましたが、なかでもフィリピンはおすすめしたいです。

2023年の外務省海外在留邦人数調査によれば、フィリピンは約13,000人の日本人がおり、国別の人数の多さで17位になっています。トップ10入りはしていないものの、予想以上に高いと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、フィリピン移住を検討している方に向けて、フィリピン移住をおすすめする10の理由を紹介します。

フィリピン移住おすすめ理由1: 生活費が安い

フィリピンは物価が低く、生活費が安いです。

フィリピンのどの都市に住むかによっても変わるところですが、物価が比較的高いマニラでも月20万円あれば贅沢な暮らしができますし、セブやバギオなどであれば、10万円以下に抑えることができると思います。

私は現在、マニラのBGCという、フィリピンのなかでも最も物価の高いエリアに住んでいますが、月の生活費は、15〜20万円程度です。私自身の月の生活費の内訳はと言うと、このようになっています。

家賃8万円8畳ワンルーム家具付き
食費5〜6万円食事の半分は外食
交際費1〜2万円1回の飲み会2〜3千円
通信費6,000円携帯と固定インターネット
交通費5,000円すべてタクシー

フィリピンでも物価が高いエリアに住んでいること、私自身が外食や飲み会が多いことはあると思いますが、月の生活費は20万円には収まっています。

参考>>【公開】フィリピン現地採用 1か月の給料と生活費

 

フィリピン移住おすすめ理由2: 日本食へのアクセスが良い

フィリピンには日本食レストランや日本食材が買えるお店が多くあります。

私はこれまで4つの国に住み、45の国を旅してきましたが、とくに長期滞在では、日本食が恋しくなります。日本の調味料や食材が買えること、日本食レストランがあるかどうかが、現地での長期生活を快適にするはずです。

フィリピンの主食は米ですが、日本の米のように甘み、粘り気があるコメではありません。食事は脂っぽいものが多く、日本人の口に合わないものが多いです。私がフィリピン料理を食べることはほとんどないです。

現在フィリピンのマニラに住んでいますが、日本食材が買えるお店がいくつもあり、日本で食べるものとほとんど遜色がない日本食のレストランも豊富にあります。

 

フィリピン移住おすすめ理由3: 年中暖かい

暑いと言った方が適切かもしれませんが、フィリピンは年間を通して温暖です。首都マニラの年間平均最高気温は31℃、年間平均最低気温は18℃。冬がないことで、寒さや冬が恋しくなることはありますが、年間を通して温暖であることは、気持ちの部分でも開放的になれます。

フィリピンは6〜11月が雨季で、雨が多くなりますが、12月〜5月は乾季でほとんど雨が降りません。この12月〜5月がフィリピンの旅行シーズンとなります。

温暖であることに加えて、花粉が飛んでいないことも、フィリピンの良さです。私自身は花粉症ではないのですが、花粉症の方は、フィリピンに住むことの良さとしてこれを真っ先に挙げる方もいます。

 

フィリピン移住おすすめ理由4: 自然豊かな旅行先がたくさん

フィリピンには自然豊かな旅行先がたくさん

フィリピンには7,000を超える島々があり、きれいなビーチや緑豊かな山々がたくさんあります。セブ島が有名だと思いますが、セブ島以外にもコロン島やエルニド、ボラカイ島など、欧米の旅行者がこぞって訪れる世界有数のビーチや島々がいくつもあります。

マニラやセブなどの主要都市に住んでいると、こうしたリゾート地に気軽に行くことができ、フィリピンでの滞在をさらに充実させます。

 

フィリピン移住おすすめ理由5: この先も成長していく国である

フィリピンはこの先も経済発展が見込まれる国です。あまり知られていませんが、人口が日本に匹敵する1億840万人いて、その平均年齢は24歳と言われています。物価が徐々に上がっていますし、この先も上がっていくことが予想されますが、フィリピンで働いていると、日本とは違い、給料が上がっていくことも期待できます。

2018年のU.S. News & World Reportにおいて、有望な投資国ランキングの1位に選ばれた程です。

 

フィリピン移住おすすめ理由6: 英語でコミュニケーションが可能

フィリピンではどこへ行っても英語でのコミュニケーションが可能

フィリピンはタガログ語と並んで、英語が公用語国民の80%以上が英語を話せるとも言われ、田舎や離島に行っても英語でコミュニケーションが可能です。

フィリピン人はネイティブスピーカーではなく、日本人と同様にノンネイティブとして英語を学んでおり、ネィティブよりゆっくり話すため、聞きとりやすいですし、分かりやすい単語や言い回しを使います。

フィリピンは、フィリピン人の高い英語能力と人件費の低さから、日本人の留学先として第4位になっており、フィリピンに移住する際は、ぜひ語学学校に通い、英語を磨くことをおすすめします。移住前に視察のため、短期留学をしてみることも良いかもしれません。

 

フィリピン移住おすすめ理由7: 観光ビザで長期滞在が可能

フィリピン移住の準備

フィリピンは観光ビザで最大3年住める国。日本人にとって観光ビザで最も長く滞在が可能な国です。

30歳を過ぎるとワーキングホリデービザでの外国に滞在することができなくなります。それでもワーキングホリデーに近しい海外移住経験が、フィリピンへは観光ビザを取得することによって可能になります。

移住するとなれば、就労ビザや永住ビザなどをとることが一般的かもしれませんが、本格的な移住前の移住体験や転職前の空き時間をリフレッシュするなどであれば、観光ビザで滞在することもおすすめです。

フィリピンへの入出国は何度でも可能なので、1度日本やフィリピン以外の海外に出て、フィリピンに戻ってくると、その3年の縛りがリセットされます。ただし、観光ビザですと、マニラ、セブ都市圏の高層マンションでは、契約できないところが多いので、注意が必要です。

 

フィリピン移住おすすめ理由8: 日本から近い

日本からフィリピンはフライトで4時間

東京、大阪、名古屋、福岡などの日本の主要都市から、マニラ、セブ、バギオ、クラークなどのフィリピン主要都市へは、フライトで片道4〜5時間で移動することができます。航空券代は往復で2〜5万円程度です。

外国に移住すると、日本に帰国する回数は限られ、物理的にどれだけ離れていてもそんなに関係ないような気もしますが、やはり日本に近いということは、比較的すぐ戻れる安心感がありますし、時差が1時間だけなので、日本にいる人ともコミュニケーションがとりやすいです。

私がカナダに住んでいたときは時差が13時間あって日本にいる家族や友人とのコミュニケーションに苦労しましたし、遠く離れているので、簡単には帰れないという気持ちがありました。

クレジットカードに付帯してある海外旅行保険を使っていますが、この海外保険は日本から出国後3ヶ月まで有効です。つまり3ヶ月ごとに日本と行き来すると、海外保険に加入せず、クレジットカードに付帯してある保険を使うことができます。

 

フィリピン移住おすすめ理由9: 仕事を見つけやすい

日本人にとって、フィリピンは仕事を見つけやすい国です。

外務省の海外進出日系企業拠点数調査によれば、2022年のフィリピンの日系企業拠点数は1,434で日本企業の拠点数では世界各国の8番目、時系列で比較しても10年前から119%, 5年前から12%増えています。日本企業の拠点数が増えると、日本人の求人が増えることが予想されます。

職種としても、以前は製造業や商社などが中心でしたが、近年では語学学校やコールセンター、不動産、飲食系など、業界や職種が広がっていることを感じます。

フィリピンの具体的な仕事については、こちらの記事で紹介しています。
参考記事>>【求人例8選】フィリピンで働く方法とよくある仕事を紹介

 

フィリピン移住おすすめ理由10: フィリピン人が優しい

フィリピン人はフレンドリーで、親日な人が多いです。

時間や締め切りにルーズで、自分の思い通りにいかないこともあります。一方、自分が締め切りに追われたり、プレッシャーを感じたりすることは少ないです。

私はフィリピンに来る前に東京で6年働いていましたが、時間や締め切りに追われ、見えないプレッシャーを感じながら生活してきました。

フィリピンでも日本企業でサラリーマンをしていますが、東京での生活と比較すると、フィリピンでの生活ではゆったりしていて、今自分がしていることに集中できる環境があると思います。

 

まとめ

フィリピン移住のメリットを説明してきました。

海外移住は旅行とは違うので、旅行先を選ぶ感覚とは別の検討が必要です。この記事で紹介した物価、日本食へのアクセス、気候、現地の人の性格、日本との物理的な近さ、時差は、移住先を選ぶ上で考えると良いポイントだと思います。

それらを考えた上で、フィリピンは日本人の海外移住先に適した1つの国です。