海外で働くのは、どんな人が向いている?
海外就職で失敗しないためにはどうしたら良い?
これから初めて海外で働こうと思っている方で、自分が海外で働いていけるかどうか不安な方は多いと思います。
この記事では、これから海外で働きたいと思っている方へ、海外で働くことが向いている性格、考え方について、私の経験をもとに紹介します。加えて、海外就職で失敗しないために、どんな準備をすると良いかについても解説していきます。
私はこれまで、インドで1年、フィリピンで4年働き、学生のときにはオーストラリアとカナダに滞在したことがあります。そうした経験で、外国人にも仕事で一目置かれる人、残念ながら予定を切り上げて日本に帰国する人など、さまざま見てきました。
これから海外に挑戦したいと思っている方に参考になる記事だと思います。
・海外で働くことが向いている人の傾向
・自分が向いているかどうか分からない人はどうしたら良いか
・海外就職を成功させるために準備した方が良いこと
海外で働くことが向いている人
私が考える海外で働くことが向いている人はこんな人です。
・新しいチャレンジを楽しめる人
・英語力(語学力)がある人
・手に職のある人
・好奇心がある人
・コミュニケーション能力が高い人
・1人の時間を楽しめる人
・自分で考えて行動できる人
これだけでは分かりづらいと思うので、それぞれ噛み砕いて説明していきます。
新しいチャレンジを楽しめる人
外国で働くと、言葉も文化も、周囲の人間関係も変わります。
日本でも進学や就職により、生活や人間関係は変わると思いますが、海外に住んで働くことは、日本での生活環境の変化以上に、大きな変化になると思います。
新しい場所に住む、業務が変わる、職場での人間関係をつくる、日本語ではない言葉でコミュニケーションをとる。こうした環境の変化を受け入れて、ちょっとした苦難や変化を前向きに楽しめる気持ちがある方は、海外で働くことが向いていると思います。
英語力(語学力)がある人
海外では、英語あるいは現地の言葉を使うことが多くなるはずです。やはり語学力があることは海外で働く武器になります。
私が初めて仕事をしたインドでは、相手がなにを話しているか分からず、また、自分の意見をうまく伝えられず、ストレスが溜まりました。英語力がなくとも、仕事上の強みをもっていることで、外国人に信頼され、仕事をしていけることも事実ですが、語学力があると周囲とコミュニケーションがとりやすくなり、仕事をスムーズに進めやすくなります。
手に職のある人、特定のスキルがある人
手に職のある人は外国で仕事を見つけやすく、仕事上の強みのある人は、たとえ外国語が話せなくても外国人に信頼されやすくなります。
では、「手に職がある」とはどんな資格・職業でしょうか。外国で仕事を見つけやすい職には、以下のようなものがあります。
・美容師
・調理師・すし職人
・日本語教師
・看護師
こうした分かりやすい職業以外でも、仕事上の強みがある人は、職場で外国人に信頼されやすいです。例えば、エンジニアとしてコードを書くことができる、Excelの関数に強い、きれいなプレゼンテーションをつくることができる、などが一例です。
また、「責任感の強さ」「勤勉さ」「細かい作業が得意」などは、日本で実感がなくとも、海外で強みとして発揮される場面があります。私もインドで社会人経験が浅いながらも、こうした点が強みであると気づき、周囲のインド人に感謝される場面がありました。そうした強みと認識していない部分が外国人に感謝され、外国人と働きやすくなる場合もあると思います。
好奇心がある人
好奇心が強い人は、海外の異なる文化や環境に飛び込むことことで、新たな経験を楽しむことができると思います。
私自身もインドとフィリピンでの生活・仕事で、日本、日本人との違いに遭遇しました。外国人の異なる振る舞いや価値観、商習慣などに触れ、日本のそれが普通ではない、むしろ特別かもしれない、と思うことが度々ありました。
好奇心の強い人は、日本との違いを許容でき、外国人と信頼を築くことができると思います。
1人の時間を楽しむことができる人
単身で海外に滞在する場合はもちろん、家族と海外に行くとしても、1人の時間が増えると思います。そうしたときに、充実感を持って過ごせる趣味がある人、1人の時間を苦にしない人は、海外で生活することが向いています。
1人で過ごす時間が増えることは、不安や寂しさ、孤独感も伴います。ネガティブな気持ちとうまく付き合えることは、1人の時間が多くなる海外生活では大事なことだと思います。
コミュニケーション能力が高い人
外国語ができなくとも、コミュニケーション能力が高く、外国人とやりとりをし、信頼関係を築ける人もいます。「コミュニケーション能力が高い」とは、言い換えるとどんな人でしょうか。
・初対面の人に自分から話しかけられる
・友人をつくることに苦労しない
・英語が上手くなくても、話す度胸や心構えがある
・他者に対して関心をもつことができる人
・周囲と協力できて、進んで助けられることができる人
こうしたコミュニケーション能力を持っている人は、海外で働くこと、住むことが向いています。
自分で考えて行動できる人
自分の意見があり、周囲に流されずに自分で行動できる人もまた、海外で働くことが向いていると思います。海外では日本の同僚や友人が少なく、自分で決めて動かなければならないことが多くなるからです。
言い方を変えると、日本で周りの人の意見に合わせるのに疲れている、という方も、海外の方が行きやすい可能性があります。
自分が向いているか分からない方へ
「海外で働くことが向いている人」を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
私自身がどうかと言うと、ここに書いてきた2つか3つは当てはまる、という程度です。
今でこそ、私は日本で働くより海外で働く方が向いていると思いますが、
海外に住む前、海外で働く前は、自分に向いているかどうか、全く分かりませんでした。
ここまで紹介してきた性格、特技を持つ方は確かに海外で働くのに向いていると思います。
ただ、ここまで読んでいただいて、元も子もないですが、
向いているかどうかは、実際に働いてみないと分からないと思います。
海外で働くことに対する憧れ、チャレンジしてみたいという気持ちがある方は、ぜひ実際に働いてみることをおすすめします。
海外で働いてみようと思ったらやると良いこと
海外就職で失敗しないために、大事なことは、情報収集をし、準備をすることだと思います。ここでは、海外就職や海外転勤を成功に導くために、あらかじめ準備しておくと良いことをご紹介します。
働いてみたいと思う国に行ってみる
もし働きたいと思う国に行ったことがなければ、実際に行ってみることをおすすめします。旅行と仕事で行くのとは違いますが、その国に行って、直感的に好きと感じられるかどうかは大事なことだと思います。観光地を巡るより、現地のカフェに行ったり、食事をしたり、街を歩いたりしてみると良いと思います。
現地の日系企業の受けるのであれば、多くの面接官は、その国や都市で働いたことがあるか、来たことがあるかを聞くと思います。と言うのは、やはり現地の生活環境が合わずに帰国してしまうリスクを取り除きたいからです。
現地に関する本やブログ、YouTubeを参考にする
本、Twitter、ブログ、YouTubeなどで、実際にその国で働いた人、現地にいる人から、現地の生活と仕事をより具体的に知り、イメージすることができます。
例えば私がインドへの駐在が決まった際には、インドのことを知るために以下のような本を読みました。インド人とのコミュニケーションの心構えや現地の商習慣について事前知識をつけるのに役立ちました。
・インド人コンサルタントが教えるインドビジネスのルール
・インドで考えたこと
・インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも
・インド人とのつきあい方―インドの常識とビジネスの奥義
参考記事>> 海外で働きたくなる本10選|海外就職・海外移住を目指す人が読むべき本
転職サイトで仕事を探してみる
転職をして海外で働こうと思っている方であれば、自分が行きたいと思っている国・地域で、どんな仕事の求人がありそうか探してみることをおすすめします。
ここでは、登録せずに求人(働く国、業界、職種、給与、主な業務内容など)を確認できる海外転職サイトをご紹介します。求人検索の「勤務地」で「海外」や特定の国を選択して見ることができます。
・ビズリーチ(世界中の求人)
・リクナビNEXT(世界中の求人)
・doda(アジア中心の求人)
・アジアカモメ転職(アジアの求人)
・RGF(アジアの求人)
・アデコタイランド(タイを中心としたアジアの求人
参考記事>>【2023年版】海外転職のためのエージェント12選|海外で働く夢を叶える
転職エージェントのコンサルタントに相談してみる
転職を検討している方は、転職エージェントに相談することもおすすめです。転職エージェントは転職サイトとは異なり、ウェブサイトには掲載していない非公開の求人をもっていたり、転職活動のサポートをしてくれたりします。
転職活動のサポートとは、転職活動前のカウンセリング、自分の希望に合う求人探し、履歴書の添削、面接前のアドバイス、給与交渉などです。
なかでもおすすめしたいのは、海外転職のキャリアコンサルタントがいるdodaです。アジアの求人が中心になりますが、海外転職のカウンセリング・サポートをしてくれるキャリアコンサルタントの方がいます。とくに初めての方にとっては心強いです。
転職エージェントに相談したら転職しなければならない、というわけではないので、気軽に相談してみてください。
語学の勉強に取り組む
英語や現地で使うことになる言語の勉強も事前準備としておすすめです。言葉は上達にとても時間を要しますが、仕事場面で使う言い回しや語彙などに絞ると、取り組みやすいと思います。
英語で業務をするものの、ローカル言語がある場合には、そうしたローカル言語も簡単な言葉を知っておくと便利です。ローカル言語とは、インドであればヒンディー語、フィリピンであればタガログ語などです。現地の言葉を学び、使おうとする姿勢は、現地の人に歓迎され、信頼関係を築きやすくします。
仕事で使えるほどのレベルでなくて良いです。その土地の言葉を知って、使おうとする姿勢は、初対面の人でも好印象を与えます。
一度きりの人生。チャレンジしてみると良い
どんな人が海外で働くことに向いているか紹介してきました。この記事を読んで、自分は海外で働くのに合っていそうだな、と思ってもらえれば嬉しいです。
一方、海外で働くことが向いているかどうか、実際に働いて初めて、分かってくる部分もあると思います。
海外で働いてみたいという方はもちろん、日本での職場の人間関係や働き方に疑問をもっている方は、一度海外で働くことにチャレンジしてみて良いと思います。