フィリピン就職に必要な英語力は?海外で働いて3年の僕が説明します

フィリピンで働いてみたいけど、英語力はどれくらい必要?
海外で働く英語力を身につけるにはどうしたら良い?

フィリピンで仕事をしたいけど、英語に自信がない。そう思っている人がいるかもしれません。フィリピン就職で必要な英語力は必ずしも高くありません。TOEICの点数で言うと、600点程度で就職できると思います。苦労はしますが、入社後の業務上のコミュニケーションもなんとかなると思います。

ぼくはフィリピンで働き、2年が経ちます。過去にはインド駐在も経験しました。これまで3年ちょっと、海外で英語を使って仕事をしてきました。英語ができることに越したことはありません。ただ、特にアジアで働くには、英語は仕事上の必要なスキルの1つであって、職種のスキルや実務力、異文化の人と働く姿勢も大事だと感じます。

この記事では、これからフィリピンやアジアで働いてみたいと思う方へ向けて、仕事で必要な英語力、英語力を上達させる方法、海外で働く上で現地の人と信頼関係を築く心掛けを説明していきます。

この記事を読んで分かること
・フィリピンで働くために必要な英語力
・英語でコミュニケーションをする上で大事な心掛け
・仕事で使う英語を上達させる方法
・海外で働く上で現地の人と信頼を築く考え方

フィリピン就職で必要な英語力は?

フィリピン就職に必要な英語力は高くない

フィリピン就職のための英語力はそこまで高くありません。誤解を恐れずに言うと、英語力は海外で働く上の1つのスキルに過ぎないと思っています。職種や役職にもよりますが、スタッフレベルでは、TOEIC 500〜600点が目安だと考えます。

私はこれまで4社、フィリピンの日本企業の面接を受けたことがあります。面接はいずれも日本語で進みました。英語力を確認するための質問はありましたが、英語力がないから即落とされるようなな雰囲気は感じませんでした。

英語の履歴書の提出、面接での英語のやりとりはありますが、採用企業が見ているのはそれだけでないと感じます。

フィリピンの具体的な求人で求められる英語力

フィリピンの実際の求人で、英語力の要件を確認してみましょう。こちらの表は、いくつかの求人サイトで確認した職種、役職、月給と必要な英語力の例です。

職種 役職 月給 必要な英語力
ブリッジエンジニア スタッフ 17万円〜 TOEIC 500点程度
法人営業 スタッフ 20万円〜 日常英会話以上
生産管理スタッフ スタッフ 18万円〜 TOEIC 600点以上
ECマーケティング マネージャー 28万円〜 TOEIC 800点以上

これらは例ですが、フィリピンの求人でよく見かけるものです。フィリピンの複数の求人から、必要な英語力について、一般的に下記のことが言えると思います。

・エンジニアやコールセンターなど、BPOスタッフは最低限の意思疎通能力
・対人コミュニケーションが多い営業や語学学校スタッフはTOEIC600点程度の英語力
・マネージャーなど、ポジションが上がれば折衝も増え、ビジネスレベルの英語力

次に、フィリピンで求人が多い職種で、実際にどのような場面で英語が必要とされるか、見ていきましょう。

法人営業はむしろ社内の調整で英語が必要になる

法人営業の仕事で英語が必要となる場面

・日本人顧客の要望を社内のフィリピン人スタッフへ伝える
・顧客の要望に基づき、提案書を作成する
・社内法務部門へ契約書作成を依頼、内容を確認する
・調達部門と納期の調整や確認を行う

語学学校スタッフは日本人顧客とフィリピン人スタッフの調整役

語学学校スタッフの仕事で英語が必要となる場面

・日本人顧客のレッスンの要望を聞き、フィリピン人スタッフへ伝える
・フィリピン人ドライバーへ日本人生徒の送迎の時間を伝え、送迎を依頼する
・レッスンやカリキュラムの変更をフィリピン人スタッフから聞き、顧客へ伝える

ECマーケティング職では価格交渉やマーケティング英語が中心

ECマーケティングの仕事で英語が必要となる場面

・日本支社の要望に基づき、フィリピン人スタッフへ伝達、指示をする
・サプライヤーに対する価格交渉、納期調整
・製品発売のためにフィリピン法規制の確認と調整
・営業部門や取引先へマーケティングキャンペーンの説明
・販売計画と販売実績のレポートを作成

生産管理スタッフは単語の難易度高いが、使う表現は限られている

生産管理スタッフの仕事で英語が必要となる場面

・フィリピンの部材調達先とメール、電話で納期の調整や確認
・メールで見積のやりとり、価格の交渉をする
・貿易条件や関税などを調達先および顧客と調整する
・日本本社と確認した販売計画の資料を作成、フィリピン人スタッフへ伝える
・製造工程の現状と改善案の資料を作成、説明する

これらは一例ですが、どんな場面で英語が必要になるか、イメージしていただくことができたと思います。

英語力はあるに越したことはない

英語ができなくても海外で就職できますし、業務もなんとかなる場合が多いです。それでもやはり、英語力が高いに越したことはありません。私は海外で英語を使って仕事をして3年以上、TOEICは920点あります。それでも、英語は終わりのない学びだと感じます。

英語で業務を進めていて、毎日、もっと英語でうまく言えたらな、と感じます。大まかな考えや要望を伝えることはできても、細かな背景やニュアンスを伝えられません。もっと適切な単語や言い回しを知って、使えれば、海外のスタッフにより分かってもらい、より効率的に仕事ができるのに、と思います。こうした思いから、現在も英語の勉強を続けています。

実戦で使える英語力を磨く方法

英語の勉強法は様々です。ただ、海外で働くための英語となると、やはり会話が中心になります。英語でのコミュニケーションを磨くためにおすすめしたいのが、オンライン英会話とフィリピン留学です。ここでは、海外で働くための英語を身につけるために必要な考え方とともに、おすすめの勉強法をお伝えします。

海外で働くための英語を身につける英語に対する考え方

仕事で使う英語の上達に大事な考え方
・英語が必要な場面、必要な英語力をはっきりさせる、目標を絞る
・継続的に、ときに集中的に勉強する
・自分が好きで続けられる勉強法を見つけ、続ける

仕事で英語を使うことは、とてもハードルの高いことに思えるかもしれません。しかし、担当業務で使う単語や表現は限られています。必要な場面を絞って、目標を明確にして、1つずつ身につけていくと効率的です。

英語の上達には、長い時間がかかります。色んな人が色んな方法を勧めていますが、試してみて、自分が続けられると思う方法を続けることが良いと思います。

海外で働く英語を身につける方法1: オンライン英会話

オンライン英会話は、コストパフォーマンスよく、ビジネス英会話を学ぶ方法の1つです。月に7,000〜15,000円程度で毎日30分英会話をすることができます。

オンライン英会話をおすすめする理由
・英会話スクールのようにわざわざ学校に行く必要がない
・毎日30分のレッスンを1か月7,000〜15,000円と低額で受講できる
・世界の講師と楽しみながら続けられる
・実際のビジネスの場面を想定して練習できる

オンライン英会話のサービスでも、ぼくが特におすすめしたいのが、BizmatesDMM英会話です。ぼくはこれまで、Bizmatesを130回以上、DMM英会話は200回以上、レッスンを受けてきました。

10以上のオンライン英会話サービスを試しましたが、ビジネス英語の教材の充実度、講師の質、続けやすい仕組みなどから、BizmatesとDMM英会話をおすすめします。

海外で働く英語を身につける方法2: フィリピン留学

フィリピン留学は、1週間以上のまとまった時間がある方におすすめしたいです。

フィリピン留学をおすすめする理由
・欧米での留学と比較して格安
・地理的に近く、1週間など短期間でも留学できる
・マンツーマンレッスンで集中的に学べる
・英語が必要な場面に置かれてモチベーションが高まる
・フィリピン人はホスピタリティが高く、シャイな日本人に合っている
・同じように英語を学ぼうとしている仲間ができる

ぼくもマニラで働き始める前、セブ留学を2か月しました。過去にオーストラリアとカナダでも英語を学んだ私ですが、フィリピン留学のその充実した体験から、もっと先にしておけば良かったと思っています。

英語のコミュニケーションをとる上で大事なこと

海外で働くには、英語能力の向上と同時に、英語でコミュニケーションをとる上での心構えも大切だと感じます。ここでは、ぼくのこれまでの海外生活、海外での仕事から、英語で外国人と意思疎通を図るために、気をつけると良いと思うことを紹介します。

自分の意見をはっきり言う

自分がなにをしたいか、相手になにをしてほしいか、言葉で伝えることが大切です。「行間を読む」「1を聞いて10を知る」文化が日本にはあります。つまり、言葉にしなくとも相手に伝わる、相手が理解することを期待することです。しかし、私の経験を振り返って、ここまで言ってるのだから分かるだろう、察してほしい、と思っていても、海外の人へ伝わっていない場合がほとんどです。

きれいな英語を話すより相手と確実な意思疎通をとること

ネイティブのようなきれいで流暢な英語に憧れます。しかし、必ずしもきれいで流暢な英語を話す必要はありません。英語に限らず、コミュニケーションの目的は、自分の考えや要望を相手に分かってもらい、相手の意見や思いを理解することです。

ぼく自身、海外で働き始めた頃、きれいで間違いのない英語を話そうということに意識がいっている自分に気付き、はっとしたことがあります。適切な単語やネイティブが使うかっこいい言い回しは必ずしも必要ありません。分かりやすい単語や言い回しで、自分のことを相手に理解してもらう、相手を理解することがなにより大切です。

分からなければ分からないと言う、聞き直す

相手のアクセントや自分のリスニング能力のために、相手の言っていることが分からないことがあります。そうした時は「分からない」「もう一度言ってくれ」「つまりそれは〜ということ?」と聞くことが大事です。

海外での仕事や生活に慣れていないとき、引け目を感じてよくわかったふりをよくしていました。ただ、下記のことを知り、経験したときに、思い切って聞いた方が良いのだと、考えるようになりました。

・ネイティブ同士だって相手の言っていることが分からなければ聞き直す
・世界にはむしろ『ノン』ネイティブ英語スピーカーの方が多い
・分かったふりをしていると、後で余計に困ることがある

日本人こそ、空気を読む。こんなこと言って、相手にどう思われるだろう?と気にします。ただ、国にもよりますが、海外の人で、「なんでこの人はこんなことを言うのだろう?」ということ自体思うことが少ないと感じます。特に仕事では、恐れずに、分からないと言うこと、相手の発言を確認することが大事です。

練習・準備をする

非定型のコミュニケーションでは難しいですが、ミーティングのファシリテーション、プレゼンテーション、商談での会社紹介などは、あらかじめ準備して練習することです。私もプレゼンや商談の前には、事前にメモをつくって話す練習をします。

英語に限りませんが、良いパフォーマンスのために事前準備と練習は大事だと思います。

海外で働く上で英語力よりもたいせつなこと

フィリピン、海外で働くために「必要な」英語力、上達方法、心構えを説明してきました。最後にこんなことを言うのもおかしな話かもしれませんが、海外で働く上で、英語力以上に、その国の人、文化、価値観などに対する興味・関心、尊重が大事です。それらがあれば、英語力が足りなくても、相手と信頼関係を築くことができると思います。

日本人は英語が苦手です。ただ、日本人の多くがもっている相手への気遣い、礼儀正しさ、職務に対する責任感は、とくに仕事場面で海外の相手にも好かれやすい性質だと感じます。こうした日本人としての特徴も生かすと、海外でも信頼関係を気付き、充実した仕事ができると思います。