日本から近いフィリピンで仕事をしてみたい
フィリピンで働きたいけど、どうやって仕事を見つけたら良い?
グローバル化、デジタルツールなどの発達などで、海外で働く選択肢が以前よりずっと現実的になっています。
私は、大学を卒業した後、日本の大企業で6年働き、フィリピンにある日本企業に現地採用で入社し、約4年が経ちます。フィリピンで働く決断をする際には勇気がいりました。しかし、現在は日本にいたときよりもずっと精神的にも楽で、楽しく仕事、生活をすることができています。
この記事では、そうした私の経験も踏まえながら、フィリピンで働く方法とおすすめの仕事、求人の見つけ方を紹介していきます。これからフィリピンで働きたい、と考えている方にきっと役立つ記事になっています。
・フィリピンで働くメリット
・フィリピンで働く方法
・フィリピンでよくある仕事とおすすめの求人サイト
フィリピンで働くメリットとは?
日本の大企業で6年働いた後、フィリピンで4年間働いています。そうした両方の経験から、私が感じるフィリピンで働くメリットには、以下のようなものがあります。
・成長著しい市場で活気を感じながら働ける
・英語力が高くなくても働ける。実戦で使いながら英語を磨くことができる
・違いを超えて信頼関係を築く喜びを感じられる
・自由。仕事そのものに集中できる
・若いうちからマネジメント経験を積める
日本とフィリピン両方で働いた経験からまとめたフィリピンで働くメリット・デメリットはこちらにまとめています。ご興味がある方は読んでみてください。
フィリピンで働く方法
フィリピンで働くには、どんな方法があるでしょうか。
日本企業に就職し、駐在としてフィリピンに赴任する
より良い待遇を求めるのであれば、駐在でフィリピンに赴任することが一番の選択肢になります。多くの企業の駐在案件で、給料は日本の1.5-2倍程度、住宅が無償で提供されるほか、現地での移動のためのドライバーと車も用意されます。
私は現地採用として働いていますので、仕事内容にそれほど差がないにもかかわらず、待遇に大きな差があり、羨ましい、不公平だと感じることもよくあります。駐在案件では、より責任のある仕事に就くことも事実ですが、より良い待遇を求めるのであれば、駐在案件が選択肢になります。
現地採用としてフィリピンの日系企業に就職する
フィリピンで働く選択肢として、最も現実的なのが「現地採用」です。フィリピンに進出している日系企業は1,300社以上とも言われ、求人サイトを見ても日系企業の求人は常に100件以上あります。
駐在と比較すると給料を含めた待遇は劣りますが、求人の競争率は比較的低く、いわゆる「大企業」にも就職しやすいです。
フリーランスとしてフィリピンを拠点に働く
デジタルツールが発達した今、パソコン1つでリモートで働くことも現実的な選択肢です。フィリピンはそうした「ノマドワーク」や「二拠点生活」にも適した場所だと思います。
・日本よりも生活費が安い
・日本から近く、日本との行き来がしやすい
・ビザ要件が緩く、長期滞在もしやすい
・年中暖かく、花粉もとんでいない
・多くの場所で英語が通じる
他の選択肢としては、起業、インターン、日本の行政機関で働く、などがあります。そうした働き方をしている人は、フィリピンの日本企業やフリーランスとして働く人よりもずっと少ないですが、フィリピンでの日本コミュニティの大きさ、フィリピン人の日本に対するプラスイメージなどから、実現可能で、決して不可能な選択肢ではありません。
フィリピンによくある求人例8選
ここでは、フィリピンの日系企業で働く上で、よくある求人についてご紹介していきます。フィリピンの特性、日本とフィリピンの関係などから、見つけやすい求人があります。
求人例1: 日系企業での営業職
フィリピンの現地採用で最も求人が多い職種。金融、メーカー、商社など、数多くの業種があり、マニラでの求人がほとんどです。駐在と現地採用、両方の採用方式があり、駐在案件ですと、マネージャーや事業部門のトップなど、責任あるポジションが多くなります。現地採用では、日系企業への営業を任され、顧客も日本人が中心になります。社内のフィリピン人スタッフと協力しながら、売上と利益をあげていくことがミッションとなります。
仕事内容:フィリピン日系企業に対する営業
給与レンジ:Php 80,000 – Php 200,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 600〜
求められるスキル:コミュニケーション能力、営業力
求人の見つけ方:ビズリーチ


求人例2: セブで語学学校スタッフ
フィリピン人は英語が得意で、人件費も安いため、日本人が経営している英会話スクールが100以上あります。日本人にも観光地として有名なセブに多くの語学学校があります。こうした求人は、求人サイトに掲載されていないこともあり、語学学校に直接問い合わせてみることも有効です。
仕事内容:日本人生徒の対応、マーケティング業務など
給与レンジ:Php 60,000 – Php 100,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 500〜
求められるスキル:コミュニケーション能力、問題解決力
求人の見つけ方: カモメアジア転職、語学学校への直接問い合わせ
求人例3: 建設会社の事務スタッフ
昨今、フィリピンではODAなど、日本政府の出資による公共工事の案件が数多く進行中です。そうした案件には日本の総合商社やゼネコン、メーカーなどが多く関わっており、そうしたプロジェクトに伴った求人もあります。プロジェクトはマニラ以外でもありますが、求人の多くはマニラでの募集になっています。
仕事内容:日本人スタッフの出張対応、書類手続きなど
給与レンジ:Php 60,000 – Php 120,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 500〜
求められるスキル:コミュニケーション能力、問題解決力
求人の見つけ方:doda

求人例4: デジタルマーケティング職
日本に本社を置くBPOやデジタルマーケティングの会社がフィリピンに拠点を置くケースがよくあります。未経験でも入社が可能、トレンドであるデジタルマーケティングを働きながら学べるのが魅力です。マニラでも募集を見かけますが、セブでより多くの求人を見かけます。
仕事内容:インターネット広告、SNS運用など
給与レンジ:Php 60,000 – Php 100,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 500〜
求められるスキル:好奇心、PC操作スキル
求人の見つけ方:doda

求人例5: 工場における生産・品質管理などの技術職
フィリピンでは、日経製造業が多く工場を構えています。そうした工場はマニラから車で1-2時間ほどに位置するバタンガスやクラーク、カビテなどといったエリアにあります。住居はマニラに借り、毎日通勤するケースが多いです。多くの求人で経験とスキルが求められ、給料などの待遇も良い傾向にあります。
仕事内容:フィリピン人スタッフへの技術指導、生産工程の改善業務など
給与レンジ:Php 80,000 – Php 180,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 500〜
求められるスキル:生産や品質管理などに関するスキル、経験
求人の見つけ方:ビズリーチ


求人例6: システムエンジニア
ウェブマーケティング職と同様に、日本に本社を置く企業がフィリピンに拠点をつくっているケースがよく見受けられます。マニラおよびセブによくある求人です。経験が求められ、待遇も高いケースが多いです。
仕事内容:システムやウェブサイトの開発、設計、運用などの業務
給与レンジ:Php 80,000 – Php 200,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 600〜
求められるスキル:Java, PHPなどのプログラミングスキル
求人の見つけ方:ビズリーチ


求人例7: 経理、人事、総務などの事務スタッフ
日本企業が多数進出しているのに伴い、営業職や技術職だけでなく、間接部門の求人も多く見受けられます。
仕事内容:日本人スタッフのサポートなど
給与レンジ:Php 80,000 – Php 200,000程度 (額面)
求められる英語力:TOEIC 600〜
求められるスキル:PC, MSソフト操作スキル、コミュニケーション能力
求人の見つけ方:ビズリーチ


求人例8: 日本語のみのコールセンタースタッフ
英語があまり得意でない方で、フィリピンで働いてみたい、暮らしてみたい、という方におすすめの案件です。未経験が就くことができる反面、給料などの待遇はやや下がってしまいます。セブで求人をよく見かけます。
仕事内容:カスタマーサポートなどの電話を担当
給与レンジ:Php 50,000 – Php 80,000程度 (額面)
求められる英語力:不問
求められるスキル:コミュニケーション能力
求人の見つけ方:アジアカモメ転職
フィリピンの仕事を見つけられる求人サイト
フィリピンでの仕事を見つけるための求人サイトをご紹介します。多くのサイトがありますが、特に掲載求人数が多く、エージェントからのサポートも得られる、ビズリーチ、dodaがおすすめです。
ビズリーチ
ハイクラスの求人サイトとして人気があるビズリーチ。高収入が狙えるフィリピンの駐在案件も多く掲載されています。「現地採用よりも待遇が良い駐在としてフィリピンで働きたい」という方におすすめの求人サイトになります。
サイト内で「海外勤務求人特集」が組まれており、フィリピンを含めた駐在などの高待遇の案件を確認することができます。
doda
こちらも駐在案件がメインとなりますが、大手転職サイトのdodaです。dodaでは、ウェブサイトで自分で会社を探すことができるほか、自分に合った求人も紹介してくれます。おすすめの求人紹介、応募書類の準備、面接対策、推薦文や入社までフォローまでしてくれるので、効率的に転職活動ができます。
フィリピンの求人については、駐在と現地採用の両方を扱っており、職種についても営業職、技術職、事務スタッフなど幅広く40-50件ほど扱われています。
アジアカモメ転職
現地採用の求人を集めたカモメアジア転職。営業職や技術職など、常時100件以上の求人が掲載されています。エージェントからのサポートはあまり期待できませんが、多くの求人を確認することができます。
フィリピンでの仕事が見つけられる求人サイトをまとめましたので、興味がある方はこちらの記事もご覧ください。
参考>> 【2022年版】フィリピンの仕事が見つかる転職エージェント13選
一度きりの人生。やってみたいと思うことを思い切ってやろう
私は小さい頃から、レールの上に沿った人生を送ってきました。新卒でメーカーに入社。退職まで同じ会社で働き続けると思っていましたが、思い切って自分がやりたいと思う道を選びました。辞めていなかったら、それはそれで良かったことがあったと思いますが、私はフィリピンで働けている今にとても満足しています。
一度きりの人生。やらずに後悔するよりは、やってみること。それでも失敗したら、また軌道修正をすれば良いと思います。